会員の皆様におかれましては、愈々ご清祥のこととお慶び申し上げます。日頃より、当同窓会の活動に関しましては温かいご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。d0321668_1516148
 さて、私こと、この度4月の総会におきまして、会長のご指名をいただきました。大変立派な先輩諸氏が沢山おられるなかで、私ごときが会長という大役をお引き受けし、重要な任務を果たすことができるものかどうか不安で、身の引き締まる思いで一杯でございます。しかし、お引き受けしました以上、この誇りある在京会津高校同窓会の名に恥じる事のないよう、微力ではございますが、同窓会及び母校発展の為、誠心誠意努力して参る所存でございます。何卒、ご指導、ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
 振り返りますと平成24年度は私ども同窓会にとって、かってない大きな悲しい出来事がございました。
 一つは昭和63年4月より昨年8月まで会長として私どもをご指導下さいました川島会長の昨年12月のご永眠でございます。
 川島会長には皆さまお一人お一人が大きな学びをいただいたことと思います。小生も「愚直に義と情を弁へ、どのような苦難にも耐えることこそ、会津に生まれ、学び育った者の誇りである」と愚直と忍耐の会津魂と「人生で大事なものは笑顔と謙虚である」という川島会長のお言葉を自らの行動訓として参りました。長年に亘り、尊敬すべき偉大なる先輩の謦咳に接しえたことの幸せを今改めて噛みしめております。川島会長のご逝去は、まさに「巨星墜つ」の感じでございますが、私ども同窓会は川島会長の高邁な精神をしっかりと受け継ぎ、価値ある新しい在京会津高校同窓会を築くために、渾身の努力を傾むけることが課せられた責務であると決意するものであります。心からご冥福をお祈り申し上げます。
 二つ目は、長い間事務局として粉骨砕身のご活躍を頂きました阿部事務局長のご令室、阿部和子様が本年1月ご他界されたことでございます。これまでの同窓会活動がスムースに実践できたことは阿部和子様の献身的なお働きがあったからこそでございます。本当にお世話になりました。ご功績に感謝申し上げ、安らかにお眠り下さるようお祈り申し上げます。
 近年、天変地変をはじめ、日本国内はもとより世界中で、予想もしないような事件が起きておりますが、このような時こそ私たちにとって大事なものは何かと見直す機会を与えられたということでもあると思うのでございます。
 皆様それぞれに人生において大事なものをお持ちだと思いますが、多感な青春を共にし、会津魂を学んだ会津高校卒という共通点は、自分の歴史の中で大事なものの一つではないかと思う次第でございます。
 私も仕事柄、様々な会合を持っておりますし、皆様も様々な会合にご参加されていると思いますが、それらは多かれ少なかれ、直接間接に何らかの利害関係を念頭に置いたものでありましょう。
しかし、この同窓会は、利害関係なく心おきなく語り合える場だと私は考えております。会津高校卒というキーワードでつながる絆が、本同窓会の活動の基盤でございます。この基盤が卒業生同士を高めあい、在学生の支援、母校の発展につながるものと確信いたしております。
 今後とも、この同窓会が皆様の心の安らぎの場となりますようまた皆様の参加しやすいよう多彩な活動を企画していきたいと思っておりますのでご参加ご協力のほどよろしくお願い申し上げご挨拶といたします。