同窓生の皆様におかれましては、益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。平素は、同窓会の運営・活動につきまして格別のご高配を賜り、誠にありがたく厚く御礼を申し上げます。
このたび、平成27年度総会におきまして再任され、2期目を迎え会長職を2年間務めさせていただくことになりました。責任の重さを痛感し身の引き締まる思いでございますが、皆様の温かいご支援とご協力を頂き、この歴史と伝統のある同窓会を着実に発展させていきたいと考えておりますので引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
早いもので前会長川島廣守様がご逝去されてからあしかけ3年になります。毎日、ご指導いただいたことへの感謝をこめて、自宅の仏間の遺影に手を合わせご冥福をお祈りし、お元気であられたころの貴重なお言葉をかみしめ、毎日の行動指針にさせていただいております。「生きることは学ぶこと」の川島前会長の訓えに沿って人間としての研鑽に励み、同窓会活動に臨む所存でございます。
さて、私の同窓会活動の基本スタンスとして「明るく 仲良く 喜んで」を掲げたいと思います。
第一は「明るく」でございます。人間誰しも明るいもの、温かいものを好み、暗いものには生理的に嫌悪感や猜疑心を持つものです。明朗は万全のもとであり意識的に明るく考え、明るく行動し、明るく話すことが大事であると考えます。詩人金子みすずさんの私の好きな詩「明るいほうへ」を引かせていただきます。
「明るいほうへ」(金子みすゞ詩集より)
明るい方へ 明るい方へ 一つの葉でも 陽の洩るとこへ 藪かげの草は
明るい方へ 明るい方へ はねは焦げよと 灯のあるとこへ 夜とぶ虫は
明るい方へ 明るい方へ 一分もひろく 日の射すとこへ 都会(まち)に住む子らは
第二は「仲良く」でございます。職場や団体、人が集まるところには必ず自分と違った感じ方をしたり異なった価値観や考え方を持っている人がいるものです。人それぞれ性格も違い生まれ育った環境も異なればそれは当然でありましょう。しかしその違いがあるからこそ、行動に広がりや深まりが出てくるのではないでしょうか。自分にない考え方や方法を学ぶことができると考えられます。実はそこが、大きなメリットであり交際の醍醐味でもあるのです。違いを認め、受け入れることのできる心の寛い自分に成長したいものです。熱心さのあまり意見が衝突することもありますが「和して同ぜず」が基本です。難しいことかもしれませんが、お互い責め心のない厳しさと馴合いでないない優しさを併せ持って、和を醸し出し仲良く活動に励みたいと考えています。
第三は「喜んで」でございます。何事をなすにも押し付けられていやいややるのと自分から進んで喜んでやるのとでは、成果に大きな違いが出てくるものでございます。論語に「何事も楽しめるようになれば本物である」との教えがあります。同窓会活動を楽しみ、人様のお役に立つことを我が喜びとして取り組んで参ります。
本年も誇りうる歴史と伝統の会津高校の名に恥じることのないよう同窓会及び母校発展のために誠心誠意尽くしていく決意でございます。幸いにして当会はボランティア精神に富んだ献身的で有能な役員並びに幹事の方々によって運営されております。同窓会と母校発展のために、明るく、仲よく、喜んで会の運営に当たっていく決意でございます。どうぞ会員の皆様方にもこの会の活動を盛り上げて下さいますようご協力、ご支援をお願い申し上げます。 合掌
<写真撮影者のことば> 吉川直佑(高13回)
「鶴ケ城プロジェクションマッピング」
今年、再建50年を迎えた会津若松市の鶴ケ城天守閣を映像と音で幻想的な世界を演出する光のイベント「鶴ケ城プロジェクションマッピング」(天守閣の白壁に映像を投影する)は、3月19日から22日まで繰り広げられた。3回目となる今作は、コスチューム・アーティストのひびのこづえさんがデザインした「赤べこ」や「八重桜」などが映しだされた。音楽は前回に続き大友良英さん(福島育ち)が手がけた。
東日本大震災、東京電力福島第一原発事故の発生から4年。県民の力、県外からの支援が復興の道をつくっている。復興に向けて多くの人がいろんな活動をしている、その中で福島には新しい文化が生まれると思う。この[「鶴ケ城プロジェクションマッピング・はるか」が今後も続いて、福島のお祭りの一つに定着すればいいと期待を込めてこの写真を撮りました。